イチロー氏「翔平にしか描けない時代を築いて」 大谷翔平に大きな期待【コメント全文】
レジェンドも驚き「誰も経験したことがない境地に挑んでいる凄み」
エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、敵地で行われたレギュラーシーズン最終戦のマリナーズ戦で11試合ぶりに46号本塁打を放った。本塁打王こそ逃したものの、投打二刀流でシーズンを“完走”。これにはマリナーズのイチロー会長付き特別アドバイザー兼インストラクターも賛辞を贈った。
最終戦後にコメントを発表。「大谷翔平と言えば二刀流、無限の可能性、類いまれな才能の持ち主、そんなぼんやりした表現をされることが多かったように思う。比較対象がないこと自体が、誰も経験したことがない境地に挑んでいる凄みであり、その物差しを自らつくらなくてはならない宿命でもある」とした。
今季最終戦で、イチロー氏がインストラクターを務めるマリナーズから46号先頭打者本塁打を放った大谷。今季、投手として23試合に登板して9勝2敗、防御率3.18。投打同時出場を含み打者として155試合に出場して打率.257、46本塁打100打点26盗塁と輝かしい成績を残した。
日本人で2人目となるシーズン100打点も最終戦で達成し、投手としての130回1/3、156奪三振、打者としての138安打、103得点と合わせて投打5部門で「100」の大台に乗せる「クインタプル100」を史上初めて達成した。
イチロー氏はさらに「外野からの視点だが、怪我なくシーズンを通して活躍した2021年は、具体的な数字で一定の答を示した年だと思う。中心選手として長い間プレーするには、一年間全力でプレーした軸となるシーズンが不可欠だ。それが今年築けたのではないか」と、今後大リーグで活躍していくうえでの礎となるシーズンに位置付ける。
さらに「アスリートとしての時間は限られる。考え方は様々だろうが、無理はできる間にしかできない。2021年のシーズンを機に、できる限り無理をしながら、翔平にしか描けない時代を築いていってほしい」と、来季以降にさらなる期待を寄せた。
(Full-Count編集部)