「3分でもいいから…」花巻東女子が“感謝の引退試合”で大谷&菊池にラブコール

4打数3安打と活躍した花巻東・河野瑠生【写真:高橋昌江】
4打数3安打と活躍した花巻東・河野瑠生【写真:高橋昌江】

男子硬式野球部OBの菊池からボール、大谷からは打撃マシンが寄贈

 高校女子硬式野球の花巻東(岩手)とクラーク仙台(宮城)が9日、楽天生命パーク宮城で3年生の引退試合を行った。試合は、創部2年目で1期生2人が出場した花巻東が8-3で勝利。道具を寄贈してくれるなどしたメジャーリーガーの支援に感謝し、白星で締めくくった。

 花巻東の女子硬式野球部は昨年4月に創部され、1、2年生13人でスタートした。男子の硬式野球部OBの菊池雄星投手(マリナーズ)はボールの寄贈のほか、トレーナーを派遣。大谷翔平投手(エンゼルス)から打撃マシンをプレゼントされ、打撃練習で打ち込んできた。初の公式戦となった選手権大会では記念すべき1勝を挙げ、3回戦に進出。この日の3年生の引退試合でも6イニングの攻撃で12安打を放ち、練習の成果を発揮した。

 3年生は選手2人とマネジャー1人。主将としてチームの先頭に立ってきた河野瑠生(3年)は「4番・一塁」で、田口雛乃(3年)は「2番・DH」で引退試合に出場した。4打数3安打と活躍した河野は「プロ野球選手が使う球場で試合をやらせていただけてよかった。改めて、たくさんの協力や支えで野球ができていると感じました」と感謝した。

 ユニホームは男子と同じデザイン。「これを着たくてしょうがなかったので」とは河野。兄・幹さんは同校が2013年夏の甲子園で4強入りした時の左腕投手。「このユニホームに憧れて、花巻東でプレーしたいと思って……」と思いが溢れ、声を震わせた。指導者や後輩たちへの感謝で涙が頬を伝った田口も「雄星さんや大谷さんに憧れていた。このユニホームを着ることができたのは誇りです」と胸を張った。

 指導する三鬼賢常監督は2012年に創部し、2018年に都市対抗初出場を果たした社会人野球のトヨタ自動車東日本(岩手・金ヶ崎町)でも初代監督を務めた。それだけに、3年生には「先駆者としてやるのは大変なこと」と労い、「野球をやってきた力を生かして、楽しい人生を送ってほしいですね」とエール。1、2年生はチームの基礎を築いた3年生の思いを受けて、男子の硬式野球部と同じように「岩手から日本一」を目指す。そのためにも、三鬼監督は菊池や大谷に向け、「岩手に帰ってきた時は3分でもいいから指導してほしい」とラブコールを送っていた。

【動画】大谷、菊池も着用した花巻東のユニホームで…引退の3年生が送った感謝のメッセージ

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