DeNA三浦監督の信頼を掴んだ4年目野手 オースティン離脱でスタメン定着なるか?

外野陣はオースティン、桑原、佐野の3人がいずれも打率3割をマーク

 DeNAの外野陣は今季、オースティン、桑原、佐野の3人がいずれも打率3割をマークしリーグトップ10入り(9日現在)の好調ぶり。付け入る隙がなかった。それでも、桑原が左手薬指の突き指で今月2日の巨人戦を欠場すると、楠本が代わりに「1番・中堅」で出場。そして、オースティンの離脱以降、右翼でスタメン出場を続けている。

 就任1年目の三浦監督は「プロ野球は結果の世界。必ずしも全ての選手に、平等にチャンスを与えられるとは限らない。多かったり少なかったりがある。どうやって少ないチャンスをモノにできるかどうか。勝負強さが必要になる」としみじみと語る。「結果出ないから努力していなかった、というわけでもない」と胸中は複雑だ。

 その中で今季這い上がってきたのが楠本。「1軍に上がってきて最初は代打。ポツポツ結果を出すようになって、勝負所で使ってみようかとなり、オースティンが怪我をして、それならスタメンで、となった」と指揮官は目を細める。

 DeNAは今季残り11試合。楠本にとっては、ここでどれだけアピールできるかで、来季のレギュラー争いの様相が変わってくる。死にものぐるいで結果を出していくしかない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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