オリとの“V攻防”天王山へ「ここでほぼ決まる」 ロッテ井口監督が描く攻略法
ファンの大きな期待に「最後の1試合まで白熱した優勝争いを」
よく「優勝を意識しますか?」と質問されますが、正直なところ、あまり意識はしていません。1試合1試合どう戦おうか考える、それだけです。シーズン終盤となれば、思い切ったピッチャーの起用は増えますが、それ以外は開幕直後も、シーズン中盤も、そして今も変わりません。
僕よりも選手の方が優勝を意識しているように感じることがあります。最近、ちょっとした走塁ミスも目立ちますが、そこは焦りがあるのでしょう。少し冷静になれたら上手く回ること。選手を冷静に落ち着かせるのも、監督をはじめ首脳陣の仕事です。
もちろん、ファンの皆さんの盛り上がりは十分に伝わってきています。大きな期待を受けるのは本当に幸せなこと。最後は最高の形で終われるように、最後の1試合まで白熱した優勝争いをしていきたいと思います。
さて、11日はドラフト会議が開催されます。今年も高校生には将来有望な選手、大学生・社会人には即戦力として使えそうな選手が集まっています。マリーンズの補強ポイントは全部。どのポジションも厚みが必要です。会議をして最終的な指名選手を決めたいと思います。
最近のドラフトを振り返ってみると、入団した選手の多くが1軍で頑張ってくれている。これは現場というより、球団やスカウトたちの努力の賜物です。チーム全体として同じ方向を目指せているので、的確に補強できるドラフトができているのでしょう。
今年も抽選となった場合は、僕がくじを引くことになります。「くじ運がいい」という声も聞こえてきますが、去年は最初のくじ引きは外したので油断は禁物。また交渉権を獲得できるように集中して引いてきます。
(佐藤直子 / Naoko Sato)