「復活というより新しい技を見せつつある」 DeNA三浦監督が見るエース今永の現状
「満足はしていないだろうが、来年フルでやっていけそうなものをつかんでほしい」
■DeNA 2ー1 中日(10日・横浜)
DeNAの今永昇太投手は10日、本拠地・横浜スタジアムで行われた中日戦に先発し、7回まで108球を投げ7安打1失点。チームのサヨナラ勝ちに貢献した。左肩の手術で出遅れたエースが、輝きを取り戻しつつある。
「復活というより、新しい技を見せてくれつつあると思う」。今季の今永の投球をこう評するのは三浦大輔監督だ。
この日の今永は2回、先頭の福田、高橋周に連打を浴び無死二、三塁のピンチを背負うも、桂にインハイのストレートを2球見せた後、カウント2-1から外角低めのチェンジアップを打たせ、遊ゴロに仕留める。この間に三塁走者が生還し先制こそ許したが、冷静に後続を断ち最少失点で乗り切った。
3回を3者凡退で切り抜けた後も、4回から7回まで毎回走者を許す“苦投”。ストレートの威力、変化球のキレは本来の出来には程遠い。それでも、チェンジアップ、スライダー、カーブ、カットボールなどを丁寧にコーナーへ配球し、相手打者の目先をかわした。「調子は良くなかったですが、野手の皆さんに助けてもらい、戸柱さんの相手の裏をかくリードのおかげで最少失点で抑えることができました」と振り返った。