「復活というより新しい技を見せつつある」 DeNA三浦監督が見るエース今永の現状

今季は5月に復活登板、5勝4敗「球数が多くなると、少し体が重くなったりする」

 2019、20年に2年連続開幕投手を務めたエースは昨年10月に左肩のクリーニング手術を受けた。今季1軍初登板は5月23日のヤクルト戦まで遅れ、現在5勝4敗、防御率2.76。数字的には上々だが、本人は忸怩たる思いを拭えない。

 前回登板の3日の巨人戦は、今季最多タイの118球、今季最多の13奪三振の力投で7回2失点。中6日で迎えたこの日は「今季はキャンプで100球投げたわけではないので、試合で球数が多くなると、少し体が重くなったりすることがあります」と不安も明かしていた。

 三浦監督は「今永本人はまだまだ満足していないだろうが、回復力を含めて手応えはつかみつつあると思う。今季残り何試合かで、来年は1年間フルでやっていけそうだというものをつかんでほしい」と言う。

 苦闘の中で新たな配球術を身につけた今永に、本来の球威が戻れば、来季は鬼に金棒と言えるかもしれない。左肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)から9月28日のヤクルト戦で1軍復帰したばかりの東、リハビリ中の平良、入江らの励みにもなりそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY