4試合で3完投、ロッテ小島“覚醒”の裏にトレードの存在… データが明かす劇的変化

チームに不足している“完投できる先発”として一本立ちを果たせるか

 カットボール、ツーシームと、左右どちらの方向にも打たせて取る投球に適した変化球を持っている。それに加えて、チェンジアップ、スライダー、カーブと緩急をつける球種も備えており、絶対的な決め球こそないものの、多くの引き出しを持つ投手と言える。それだけに、捕手との相性が成績に大きく反映されるという面は、取り上げた数字にも表れている。

 主に加藤と組むようになった8月以降は、カットボールに加えてツーシームの割合を増やしたこともあってか、投球内容そのものが劇的に向上。移籍後はリード面で高く評価されている加藤の配球が、小島の適性と絶妙にマッチしたことで、“覚醒”と形容できるほどの成績の向上につながったと考えられる。

 急激に完投能力を高めつつあることは、自身の成績のみならず、チームにとっても大きな意味を持ってくる。小島以外で今季のロッテで完投を記録した投手は、4月27日に8回を投げて完投負けを喫した石川歩投手のみ。すなわち、今季に完投勝利を記録したのは、小島ただひとりだ。

 チームの完投数の少なさは、リリーフ陣の負担増にもつながる。それだけに、小島がかつての涌井秀章投手のように、多くのイニングを消化できる存在となってくれれば、チームに欠けたピースを埋める存在となりうる。かつての甲子園優勝投手の投球は、逆転優勝を狙うマリーンズにとっても、重要なファクターとなるだろう。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY