戦力外左腕の中に“お宝”が眠っている? 榎田や小川ら1軍実績十分の名前も
2度の戦力外経て、23年間プレーした左腕の例も
オリックスの飯田優也は2012年の育成ドラフト3位でソフトバンクに入団。支配下入りした14年から4年続けて2桁の登板を記録した。2018年に阪神、2020年にオリックスに移籍すると出場機会を減らしたものの、今季2軍では26試合で防御率2.63。投球回以上の奪三振も記録している。
広島の中村恭は2010年のドラフト2位で入団し、2019年にリリーフとして開花。43試合で0勝1敗12ホールド、防御率2.64の好成績を残した。昨季も14試合に投げ防御率0.96。今季は1軍登板がなく、2軍でも16試合で0勝3敗、防御率7.32にとどまった。
ヤクルトの中尾輝も救援として実績がある。2018年には54試合に登板、7勝3敗12ホールド、防御率3.50を残しチームの2位躍進に貢献した。今季は1軍登板がなく、2軍で16試合に投げ防御率5.79。
戦力外通告から、移籍して現役延長を勝ち取れる選手は毎年一握り。ただ左腕は、希少価値を認められる可能性が高い。2014年にオリックスを戦力外となった八木智哉は中日入りし、広島キラーとして再起。翌年は1軍14試合に投げ4勝するなど、さらに3年の現役生活を送った。
さらに2度、戦力外とされながら41歳まで投げ続けた左腕もいる。1986年のドラフト1位で阪急に入団した高木晃次は、制球難から1軍になかなか定着できず1997年、移籍したダイエーで戦力外に。その後ヤクルトにテスト入団すると野村克也監督に見いだされ、リリーフ、先発として活躍した。2001年に2度目の戦力外となってもロッテに移籍し、8年間2桁の1軍登板を記録し続けた。通算357試合で29勝36敗3セーブ。細く長い、23年の現役生活だった。
今年戦力外となった左腕にも、現役続行を希望している選手が多い。新天地を掴み、アッと驚く活躍を見せる投手が現れるだろうか。
(Full-Count編集部)