松坂大輔、斎藤佑樹の引退で残るは7人に… 夏の甲子園“優勝投手”の今は?
藤浪は新人から3年連続2桁勝利もそれ以降は苦戦、中日・小笠原も未だ2桁なし
しかしそのほかの甲子園優勝投手は苦しい戦いが続いている。田中将に次いで勝利を挙げているのが、54勝の阪神・藤浪晋太郎投手。新人から3年連続で2桁勝利し、2015年には最多奪三振のタイトルを獲得したが、その後は制球難に苦しんで2019年はわずか1試合の登板に終わった。昨シーズンから中継ぎも経験し、徐々に復調の気配を見せているが、完全復調とは言い難い。
また神奈川・東海大相模高で全国制覇を果たし、2015年ドラフト1位で中日に入団した小笠原慎之介投手も、5シーズンで未だ2桁勝利なし。今シーズンは先発ローテーションを守ったが、7勝10敗と負け越している。同じ中日の清水達也投手も4年目の今季は1軍登板がなく、大阪桐蔭高でロッテ・藤原恭大外野手、中日・根尾昂内野手らとともに頂点をつかんだ日本ハム・柿木蓮投手もここまで1軍登板はない。
“甲子園V投手”の肩書きは、スターの証であるとともに選手らに大きなプレッシャーとなってのしかかる。「甲子園優勝投手は大成しない」といったジンクスが謳われることもあるが、それを跳ね返せるか。今後の活躍に注目が集まる。
(Full-Count編集部)