秋山幸二、西本聖、石井琢朗、松沼兄弟… 今はないドラフト外入団で活躍した選手たち
秋山幸二は監督としても実績、石井琢朗は投手から転向して2432安打
野手では何といっても秋山幸二だろう。熊本・八代高から1980年に西武入団。入団5年目の1985年から3年連続40本塁打以上を放ち、1987年に本塁打王を手にした。1989年にはトリプルスリーを達成するなど常勝西武の中軸として活躍。1994年にダイエー移籍後も中心選手として活躍、黄金時代の礎を築いた。ベストナイン8度、ゴールデングラブ賞11度受賞。2009年から6年間ソフトバンクの監督を務めた。2014年に野球殿堂入り。
通算2432安打を放った石井琢朗は足利工から投手として1988年に大洋(現DeNA)に入団した。1年目の1989年に17試合に登板、1勝を挙げるも4年目に野手転向。盗塁王4度、最多安打2度獲得するなどマシンガン打線のリードオフマンとして活躍した。広島を経て現役引退。現在は打撃コーチとして手腕を発揮している。
松永浩美は小倉工を中退して1978年1月に阪急(現オリックス)に入団。最初の1年間は練習生扱いだった。翌1979年に支配下登録されてスイッチヒッターに。1981年に1軍デビューし、1985年には盗塁王を獲得した。サイクル安打を2度達成、ベストナインを5度、ゴールデングラブ賞を4度受賞している。
他にも中日、西武でゴールデングラブ賞を9度受賞した外野の名手・平野謙、国立の東京学芸大からヤクルト入りし、今季まで日本ハムを10年間指揮した栗山英樹、ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜で計21年間現役生活を送り、現在は評論家として活躍する野口寿浩らがドラフト外組。アマ球界では無名の存在がプロで花を咲かせた。