燕Vの立役者・塩見泰隆は「弱さを認めた」 小川GMが明かすブレークの理由
プロ初安打に大喜び、直後の凡ミスに「怒られていた」
ヤクルトの塩見泰隆外野手がリードオフマンに成長した。138試合に出場して打率.281、14本塁打、21盗塁。5月から1番に定着すると、2年連続最下位からのリーグ優勝に貢献した。帝京大、ENEOSを経て2017年ドラフト4位で入団。即戦力と期待されながら芽が出なかった28歳の4年目のブレークの秘密を、小川淳司ゼネラルマネジャー(GM)が語った。
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塩見の場合は、精神的な部分が一番です。最も変わったところでしょう。元々持っているポテンシャルは高くて、足の速さもずば抜けているし、守備も凄かった。ただ試合で自分を出し切ることができずにいました。
1年目、プロ初安打が25打席目でした。いい当たりや野手の正面を突いているのが多くて、やっと出た安打はライト戦に詰まってポトリと落ちる二塁打。二塁塁上で大喜びして、次の廣岡の三ゴロで三塁へ進まなかったことがありました。だから、ベンチに帰ってきて宮本(慎也ヘッドコーチ)に怒られていた。ちょっとそういうところがある選手ですね。宇宙人とまではいかないですけれど……。
毎年、キャンプからオープン戦までは凄い成績を残し、期待されてシーズン入ったら“パッタリ”。今年はオープン戦がダメだったけど、自分自身でメンタルの先生というか、アドバイスをくれる人を付けたみたいです。ということは、自分の精神面の弱さを認めたということです。