燕Vの立役者・塩見泰隆は「弱さを認めた」 小川GMが明かすブレークの理由
1番打者として「やっていけるだけのものを兼ね備えている」
ポテンシャルの高い人が結果が出せずにプロ野球を去っていくことは多いです。でも、彼はそこに投資したというか、自覚したところでのスタートになりました。メンタル面の改善が大きかったと思います。本人が自覚を持って、取り組んだのが一番。あとは高津監督が試合で使ってくれたことが非常に大きいでしょう。
打率3割打っていてもバントを失敗して落ち込んで、尾を引いて打撃に影響が出てしまうこともありました。でも今年は、そういうときに声を掛けたら「もう大丈夫です」と言っていました。まだまだ、浮き沈みはありますが、落ちながらも上がっています。最初は否定していたけれど、今は否定せずにメンタルの弱い自分を受け入れている、この辺が彼の成長だと思います。
自分で落ち込むようなことをしなければ成績は出てきます。今後にそれをどう生かしていけるか。盗塁もできて、本塁打もあり、打率3割ほど打てて、守備範囲も広い。十分、1番打者としてやっていけるだけのものを兼ね備えています。年齢がいけばタフになると思いますが、彼の持っているものからしたら、全ての部門でそれなりの成績が期待できるし、やってくれると思います。ポテンシャルからすれば“トリプルスリー(3割30本30盗塁)”の可能性もある。本人がどこに目標設定を置くかが重要になると思います。
(Full-Count編集部)