鷹は昨季7冠→唯一の無冠… 個人タイトルにもはっきり現れたパ・リーグの勢力図

ソフトバンク・柳田悠岐(左)と千賀滉大【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・柳田悠岐(左)と千賀滉大【写真:荒川祐史】

昨季の投手部門は石川、千賀がそれぞれ2冠

 パ・リーグの今季レギュラーシーズン全日程が30日に終了し、個人タイトルが確定した。8年ぶりBクラスの4位に終わったソフトバンクは、6球団のうち唯一、タイトル獲得者がいなかった。

 昨年は野手ではMVPの柳田悠岐外野手が最多安打、周東佑京内野手が盗塁王に輝いた。また投手部門でも石川柊太投手、千賀滉大投手がともに2冠、リバン・モイネロ投手を含めて4部門でタイトルを獲得。合計7部門をソフトバンクが占めた。

 ただ、今季は、周東が21盗塁をマークしたものの、右肩の手術で8月に戦線離脱。柳田も一時は本塁打争いのトップに立つことはあったが、最終的には杉本裕太郎外野手を捉えることができず28本で終わった。

 投手部門も石川は6勝9敗と負け越し。千賀も4月に左足首の靭帯損傷で戦線離脱。8月に復帰し、10勝3敗と2桁に乗せるもタイトル争いに絡むことはできなかった。また、モイネロも東京五輪の予選に出場した影響などで、シーズン途中に離脱を余儀なくされた。

 優勝したオリックスは、打者では吉田正尚外野手が首位打者と最高出塁率、杉本が本塁打王を獲得。山本由伸が投手個人タイトル4部門を独占するなど、全7部門でタイトルを獲得している。また、2019年にリーグ制覇した西武も打撃5部門でタイトルを獲得した。

 今季無冠に終わったソフトバンク。柳田や千賀を筆頭に、スピードスターの周東や守護神・森唯斗投手ら力のある選手は多数存在する。常勝軍団の復活には、年間を通じて活躍する“タイトルホルダー”の存在が必要かもしれない。

(Full-Count編集部)

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