日本ハム栗山監督が退任会見 大谷翔平には辛口エール、完成像からは「まだ途中」
だれもやったことがない“投打二刀流”起用へ道筋をつけた
今季限りで退任する日本ハムの栗山英樹監督が1日、札幌ドームで記者会見を行った。2012年から10年間チームを率い、2度のリーグ優勝、2016年には日本一にも導いた知将は、2013年に花巻東高から入団してきた大谷翔平投手に対し“投打二刀流”で起用する道筋をつけた事でも知られる。
入団当時、大谷の将来像として、どんな道が見えていたのかという問いに「今でもこういうイメージというのは勝手に持っている。まだ途中というか、こんなになってほしいというところからは途中」とキッパリ。自らが見ていたスケール感とは、なお大きな差があると強調した。
米移籍を目指しポスティングにかけたのは入団からわずか5年の2017年オフだった。「本当に5年間という短さで卒業させましたけど、それは僕だけの思いではない、。世界一の選手になる可能性があったから」。今季46本塁打&9勝という数字を残し、米国にも大きな足跡を残した大谷のさらなる成長に期待していた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)