「勝ち抜くイメージは描けている」井口監督がCSのキーマンに挙げた投手とは

ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】

若手6選手に命じた“秋季キャンプ”「ポジションをつかみ取るのは選手本人」

 来年の話をする前に、我々にはまだCSがあります。明日から始まるCSは短期決戦なので、初回からエンジンを吹かしていかなければなりません。シーズンを振り返るとエンジンの掛かりが遅いこともありましたが、最後の20試合くらいは初回からベンチの雰囲気がすごく良かったと思います。緊張感のある中での戦いは、短期決戦の雰囲気に近く、初回の1球目からどう入っていくかが大事。優勝を逃した悔しさと合わせ、あの雰囲気を経験できたことは本当に大きかった。1試合の重み、1点の重みを、僕も含めてチーム全員が実感する中、本拠地・マリンスタジアムで迎えるファーストステージは絶対に勝ち抜いて、オリックスを叩くチャンスを手に入れたいと思います。

 勝ち抜くイメージ? それはしっかり描けています。まずはファーストステージから着実に。

 シーズン終了からCS開幕までの準備期間を、若手には休日返上の“秋季キャンプ”として過ごさせました。安田尚憲、藤原恭大、山口航輝、佐藤都志也、小川龍成、和田康士朗の6人です。今年はチャンスをかなり与えましたが、物足りなさがありました。もちろん、こちらが求めるレベルまですぐ到達するとは考えていません。ただ、チャンスを与えるのが我々の役目ではありますが、ポジションをつかみ取るのは選手本人。決して「はい、どうぞ」と渡すつもりはありません。今年1軍で積んだ経験を、来年どう生かせるか。それも本人次第です。

 11月2日には、ちょうど若手が練習している時、戦力外になった選手たちがスーツ姿で挨拶に来ました。その光景を見て、若手のみんなは何を感じたのか。やはり結果が全ての世界です。いつかは自分が戦力外という立場になる日が来るかもしれない。若いから、期待されているから、ではなく、結果を残さなければ野球を続けることはできない。それが現実です。だからこそ、自分のポジションは自分の手でつかみ取って守り続ける=レギュラーになる必要があるのです。

6日から始まるCSのキーマンは…「佐々木朗希です」

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