専門家が分析するセCSの鍵は? 岡本和欠場なら代役に助っ人、梅野起用法も注目

巨人のゼラス・ウィーラー(左)と阪神の梅野隆太郎【写真:荒川祐史】
巨人のゼラス・ウィーラー(左)と阪神の梅野隆太郎【写真:荒川祐史】

11試合連続スタメン落ちで今季を終えた梅野、取って代わった坂本

 岡本和、サンズが万全に近い状態で出られるかどうかは、両チームにとって大きなポイントとなりそうだ

 仮に岡本和がスタメンで出られない場合、代役の4番を務めるのは誰か。実績のある丸佳浩外野手、侍ジャパンの4番を務めた経験がある中田翔内野手もいるが、野口氏は「(ゼラス・)ウィーラーの4番・三塁は“あり”だと思います」と推す。今季のウィーラーは、左翼(84試合)と一塁(39試合)しか守っていないが、「もともと三塁が本職。何より明るい性格の彼が打つと、チームが一気に盛り上がりますから」と説明する。

 阪神では、捕手の起用法も議論を呼んでいる。シーズン終盤、長年正捕手の座を務めてきた梅野隆太郎捕手が打撃不振などでベンチを温めるケースが激増。11試合連続スタメン落ちで今季を終えた。これに取って代わったのは、6年目の坂本誠志郎捕手だった。梅野が今季国内FA権を取得した背景もあって、注目を集めているのだ。

 野口氏は「確かに、終盤の梅野はリードでもやや行き詰まっているところが見受けられました。首脳陣としては、あれだけ坂本を使い続けた以上、CSから梅野に戻すわけにもいかないでしょう」と予想。「とはいえ、梅野はずっとチームを引っ張ってきた選手ですし、CSの独特の雰囲気を知っているのも梅野。そのあたりが試合にどう影響するか」と見どころを語った。

 ファーストステージは2戦先勝の3回戦制で、あっという間に終わってしまう“超短期決戦”。それだけに、起用法1つ1つから目が離せない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

CATEGORY