本塁打王はただ1人、打点王は5人が並ぶ 今季最も打撃で活躍したセ投手は?
ヤクルトの大ベテラン石川は打率&出塁率でいずれも2位に
指名打者制を導入していないセ・リーグでは、投手も大事な“打者”のひとり。走者がいれば送りバントが主な仕事になるが、時にはその打棒がチームの勝敗を分ける可能性も。今季最もバットで存在感を放った投手は誰なのか、“打撃タイトル”を選出してみた。
打席でインパクトを残したのは、DeNAの今永昇太。今季登板した19試合では、37打数10安打3打点、打率.270、出塁率.289と堂々たる成績。10打席以上立っている投手の中では、首位打者、最多安打、最高出塁率、最多打点の“4冠”に輝いた。
昨季は阪神・西勇輝、広島・大瀬良大地が開幕戦でアーチを放ったが、今季の投手による本塁打は、阪神・藤浪晋太郎の1本のみ。4月16日のヤクルト戦(甲子園)で、石川雅規投手から弾丸ライナーで左中間席に運んだ。この一発が決勝点となり、藤浪は今季2勝目を自らのバットで手繰り寄せた。
打点では、今永をはじめヤクルトの小川泰弘と原樹理、広島の玉村昇悟、中日の柳裕也の5投手が3打点で並んだ。現役投手最多の129安打を放っているヤクルトの大ベテラン石川は、今季も4安打を放って打率.222、出塁率.263の成績を残したが、ともに今永に次いで2位だった。