大谷翔平、成長のヒントは「寝てる時」 凱旋会見から見えた野球中心生活とは

記者会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】
記者会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平【写真:荒川祐史】

年俸の使い道は「今のところは貯まっていく一方」、会見後に練習直行

 エンゼルスの大谷翔平投手は15日、都内の日本記者クラブで記者会見を行った。日本記者クラブで会見するのは3年ぶり3度目。1時間の会見中には大谷の野球少年ぶり、来季への熱い思いが溢れる場面があった。

「今シーズン一番のひらめきは?」。大谷の回答は、いかにも野球人ぶりが伝わるものとなった。「カットボール、スプリットは大きかった」と振り返った後に、こう答えた。

「寝てる時とか、なんかいけそうだなというのが出てきたりするのが一番面白いなって。次の試合で試してみようというのが、やっていて一番面白いかなと思います。ふとした時にいけそうだなと思って。次の試合にやってみようっていうのをキャッチャーと試してみたり。そういう感じですね」

 寝ても覚めても野球。二刀流でフル回転した今季は睡眠にこだわりを持ってやってきたが、寝ている最中にも成長のヒントを探る。いかにも大谷らしい回答だった。

 昨オフには食生活を改善。自分に合う食材、合わない食材を血液検査で調べ、食生活の中心だったオムレツを断つようになったと明かしていた。シーズン中にチームに合わせて食事を取るが、こちらにも自己アレンジを加えていたという。「ある程度決まったものの中から自分で選んでいくスタイル。カロリーと運動量のバランスを考えるしかない」。栄養素など食事の知識については、このオフ期間中も勉強しているのだという。

 体のコンディションさえ万全なら結果を残せる自信もある。「一番は数じゃないかなと思っている。どれくらい試合に出れるか、どのくらい打席に立てるか、どのくらい登板できるか。健康にシーズン通して出続けることが一番かなと思っています」。

 2018年オフに右肘のトミー・ジョン手術を受けた。術後2年が経った今季も100%の状態でないと明かしていた。「フィジカルを保って向上させていく。患部を含めて100パーセント、120パーセントっていうわけではないので、もっともっとやる余地はある」と言い切った。

 1時間の会見では55の質問が飛んだ。税金についての問いかけには「特に消費するということはあまりない。今のところは貯まっていく一方なのかなと思います」と苦笑いで明かした。来季も進化した姿が期待できそうだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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