フィリーズ人気マスコット「ファナティック」が元の姿に! 著作権訴訟和解で“復活”
フィリーズは共同制作者に和解金を支払う
フィリーズの“人気者”が帰ってくる。フィラデルフィア地元紙「バックス・カウンティ・クーリエ・タイムズ」が「2022年、オリジナルのフィリー・ファナティックを連れ戻す合意に至った」との見出しで、緑色の毛が特徴のマスコットが来季もユニホームを着ることを報じた。今季は微妙に違う姿だったが、オリジナル版が再びお目見えする。
フィリーズは、フィリー・ファナティックの共同創作者であるボニー・エリクソンとウェイド・ハリソンとの著作権訴訟に和解した。CBSスポーツが説明した経緯によると、2018年6月にエリクソンとハリソンはファナティックの著作権の返却を求めると脅し、翌年にはフィリーズがファナティックの権利を守るためにエリクソンとハリソンを訴えていたという。その後、2020年シーズン前にフィリーズはファナティックに変更を加えたが、エリクソンはこの動きを「私たちの知的財産権と全フィリーズファンに対する侮辱」と表現した。
1978年に作られたが、2020年シーズンの前に契約切れとなっていたファナティック。MLB公式サイトによると、先月のうちに和解し、フィリーズは共同創作者に和解金を支払うが、額は明かされていない。エリクソンとハリソンは見返りとして数百万ドルを求めていた。
フィラデルフィア地元紙は「これでフィリーズは2022年に向けての最優先事項だったに違いないものを確定させることができ、2011年以降プレーオフに進出していないチームを向上させることに集中できるようになった」と“大補強”を喜んだ。