西岡剛に監督はできるのか? 秘めた適性…無名だった19歳の覚醒を見抜いた“慧眼”

「2年後にすごい選手になる」と予言…無名選手が3割バッターに成長

 監督として求められる能力のひとつは、選手を見極める目。その資質を垣間見せた瞬間がある。2019年、台湾プロ野球(CPBL)の味全ドラゴンズに所属していた盟友の川崎宗則内野手のもとを訪ねた時だった。当時、味全は約20年ぶりにチーム復活したばかりで、20代前半の若手ばかり。2020年に2軍リーグ戦、2021年に1軍リーグ戦への参入を控え、強化の真っ最中だった。

 西岡はスタンドから練習を眺め、実際にグラウンドに降りて一緒に汗を流す機会も。数日滞在した帰り際、まだ線の細い小柄な19歳の選手を呼び止めた。「2、3年後にすごい選手になると思う。このチームで1番になっても何の意味もないから。もっともっと上を目指せ」。通訳を介し、熱っぽく伝えた。

 目を輝かせて頷いていた郭天信外野手は今季、チームトップの打率.302をはじめ、5本塁打、34打点、20盗塁(16日現在)と一気にブレーク。現地では、新人王候補のひとりに名前が上がっている。打撃センスや身のこなし、練習に対する姿勢などに惚れ込んだ西岡の予感は、奇しくも時期までぴったり的中させた。

 NPBでは今オフ、日本ハムの新庄剛志監督や中日の立浪和義監督ら世代を彩ったスターたちが指揮官に就任。実業家の堀江貴文氏ら設立した新球団に誕生したもうひとりのスター監督は、どんなチーム作りを見せるのか――。「挑戦し続けることが、僕の人生」。スピードスターの新たなチャレンジが始まる。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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