DeNA石田は大幅2050万円減 楠本は930万円増、田中俊は現状維持…4選手更改

石田大幅減俸も「先発もリリーフも両方できることが持ち味だと思っている」

○楠本泰史(1380万円→2310万円)

 4年目の今季は、左の代打の切り札として存在感を示した。代打打率.295、同出塁率.347は出色だった。9月7日に本拠地・横浜スタジアムで行われた巨人戦で大江から代打3ランを放つなど、左投手も苦にしないことが持ち味だ。本人は「周りの方々からは、よくやったと言っていただいているのですが、自分としてはキャンプは2軍スタート、開幕後も2か月ファームにいたので、悔しさの方が大きいシーズンでした」と貪欲。シーズンオフには、同じ左打ちの日本ハム・近藤、広島・西川らが鹿児島・徳之島で行う自主トレに参加する予定だ。「近藤さん、西川さんは僕にとって理想像。コンタクト能力に長け、四球も選びながら、勝負強い打撃ができる。ああいう選手になりたい」と語り、他球団の強打者への弟子入りを、レギュラー奪取のきっかけにするつもりだ。

○石田健大(8540万円→6490万円)

 昨季は貴重な中継ぎ左腕として50試合に登板、防御率2.53と活躍したが、今季は一変。33試合、同5.73と振るわなかった。「ボールが悪かったわけではない。打者へ向かっていく強い気持ちが足りなかった」と反省。今オフは「今までと同じことをしていては、同じ過ちを繰り返すだけ。トレーニング1つ1つに、ちゃんとした意図を持って取り組みたい」と巻き返しを期す。今季最終登板となった9月23日のヤクルト戦では、今季唯一の先発で4回5安打3失点。「(先発とリリーフの)どちらかをやりたいということはない。どちらもできることが1番の強みだと思っている。どっちをやっても、今まで以上の成績を残したい」と“チームファースト”の姿勢に変わりはない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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