大谷翔平が日本語の“先生”だった エ軍解説が明かす秘話と芽生えたNPBへの思い

「バリースポーツ・ウエスト」レポーターのホセ・モタ氏【写真:小谷真弥】
「バリースポーツ・ウエスト」レポーターのホセ・モタ氏【写真:小谷真弥】

大谷の人間性に感服「野球の象徴的存在、毎晩見せ場を作ってくれますね」

――大谷の人間性をどう思いますか。

「遊び心がある選手ですし、普段から嬉しそうにするんですよね。子どもたちにプレーを見てほしいと思っているし、彼らに楽しんでもらうことを望んでいます。野球の象徴的存在です。エンターテイナーとして、毎晩見せ場を作ってくれますね」

――大谷のプレーを見て日本球界に興味を持つようになった。

「日本ではトレイ・ヒルマンやボビー・バレンタインも監督をしていましたね。日本人選手の準備の仕方、そして野球への敬意。私は日本選手の姿をとても楽しんでいます。(日本の野球は)面白いと思っています。WBCでたくさん日本の野球を見ました。細かい部分にまで意識が行き届いている部分が、見ていて楽しいですね」

――第1回WBCから日本に注目していた。

「ダイスケは覚えていますね。そしてサダハル・オウにも会いました。彼との写真も持っていますよ。ウエハラも勿論覚えています。私は第1回大会の決勝戦で現場にいたのですが、素晴らしい戦いでしたね。イチローのこともはっきりと覚えています。正しいプレーをして試合に勝つことが大事ということが、彼(イチロー)のプレーを見ていて伝わってきました。(日本代表選手の)全員の名前は難しいですが、(イチローら)前述の選手たちのことは刻銘に覚えています」

――プロ野球の指導者として来日したい思いもある。

「日本に行ったことはないのですが、行ってみたいです。なぜならここで出会った日本の人たちはとても良い人たちなので。非常に礼儀正しいですね。『日本に来てくださいね!』といつも声を掛けられるので、妻といつもその話をしているのです。それに私はドミニカからの移民なので、文化的なことに興味があるのです。文化の特徴や食べ物、子育て、言語、歴史について理解を深めたいと思っています」

「球団は問いません。とにかく野球が好きなんです。日本に行けたらの話ですが、ショウヘイがプレーした北海道を見に行きたいですね。ジャイアンツやライオンズといった球団の伝統も好きです。しかしながら監督やコーチをするとなると、どの球団でもやってみたいです」

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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