花巻東・佐々木麟太郎だけじゃない 全国の舞台で躍動したスーパー1年生たち

大阪桐蔭・前田悠伍、花巻東・佐々木麟太郎、広陵・真鍋慧(左から)【写真:中戸川知世、荒川祐史】
大阪桐蔭・前田悠伍、花巻東・佐々木麟太郎、広陵・真鍋慧(左から)【写真:中戸川知世、荒川祐史】

花巻東・佐々木、九州国際大付属・佐倉、広陵・真鍋、大阪桐蔭・前田

 2年ぶりの開催となった明治神宮大会。高校の部で注目を集めているのが各地区の代表チームで主軸を務める1年生の存在だ。全国デビューとなった初戦でもチームを勝利に導く活躍を見せていた。

 まずは20日の“開幕戦”に登場したのが花巻東の佐々木麟太郎内野手。国学院久我山戦では「3番・一塁」でスタメン出場。初回の第1打席で弾丸ライナーで右翼席へ高校通算48号を放つなど1打数1安打、1四球2犠飛3打点と大暴れ。身長184センチ、体重113キロと恵まれた体格から放たれる打球でスタンドをどよめかせた。

 全国初打席のファーストスイングでスタンドに放り込んだ打撃は目を見張るものがあった。すでに相手校の外野陣が極端に右翼方向に寄りフェンス手前を守る大胆なシフトを敷くなど警戒される場面もあった。来春の選抜でも一番の注目を集めるのは間違いなさそうだ。

 182センチ、104キロと佐々木に負けず劣らずの体格を誇るのが九州国際大付属・佐倉侠史朗内野手。同日のクラーク記念国際戦では「4番・一塁」で出場。長打こそ出なかったが、9回の第5打席ではダメ押しとなる中前適時打を放ち存在感を見せつけた。バットを高く掲げ、マウンドに向け右足を大きく踏み出す“上段の構え”は迫力十分だった。

 固め打ちを見せたのが広陵の真鍋慧内野手。21日の明秀日立戦に「4番・一塁」で出場すると、2回の第1打席で右前打を放つなど5打数3安打。189センチ、89キロと佐々木、佐倉に比べるとやや細いが、低めの変化球にも上手く対応するリーチを生かした打撃が印象的だった。

 打者以外では大阪桐蔭の前田悠伍投手。21日の敦賀気比戦では4回からリリーフ登板すると、6イニングを投げ2安打10奪三振無失点の快投。序盤は劣勢だったチームの流れを完全に引き寄せる投球で、西谷監督も「大舞台でしっかり投げてくれた」と称える程だった。

 まだ、1試合を終えたばかりだが大会前から注目を集めたスーパー1年生たちは、全国の舞台でもきっちりと結果を残した。高校野球人生はまだ始まったばかり。最終的にどのような姿を見せてくれるのか、その成長を見届けたい。

(Full-Count編集部)

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