入団から1年で体重10キロ増 西武ドラ7が語るルーキーイヤー「もっとホームランを…」
プロ1年目の今季は2軍で77試合、1本塁打&打率.210
「プロに行きたかったので、試合ができずアピールの場が減ってしまったことは残念でした。野球部の練習ができない期間は、実家に帰って庭で素振りをしたり、近所を走ったりしていました。甲子園の交流試合は、勝っても負けても最後の試合なので、楽しもうと思いました」
足の怪我の影響もあり、大阪独自大会は出場機会がなく甲子園交流試合の東海大相模戦は代打での1打席にとどまった。全てをかけた打席でヒットを放ったが、ドラフトで名前を呼ばれる自信はなかった。しかし、西武から7位指名を勝ち取った。
「森(友哉)さんは『チームメートになるからよろしく。一緒に頑張ろう』と言ってくれました。2年生の時、高校のグラウンドに来て打ってくれて、それをずっと見ていたので、西武から指名を受けたのは本当に嬉しかったです」
ルーキーイヤーは身体を大きくすることに重点を置いた。食事とトレーニングの成果で、体重は入団時より10キロ増え、100キロを超えた。「打球が飛ぶようになったと思います。それでも、今年はホームランを1本しか打っていないので、もっと打ちたいです。ホームランを打てた時が一番楽しい。初球から思い切り振れるところが自分のいいところだと思っています。たくさん打てる選手、将来的にはホームラン王を取りたいと思います」。
今季まで2軍監督を務めた松井稼頭央ヘッドコーチは「力強いバッティングが魅力。打って勝負する打者を目指してほしい」と、その打撃センスに期待を寄せている。プロ1年目は2軍で77試合に出場、打率.210(200打数42安打)、1本塁打22打点の成績を残した。本塁打王を6度手にしている中村剛也内野手、2019年首位打者の森友哉捕手ら大阪桐蔭の先輩のような球界を代表する強打者を目指し、来季も進化を目指す。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)