メッツのオーナーブチ切れ 今季14勝左腕を獲得できず「プロ意識ない」と代理人批判

メッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏【写真:Getty Images】
メッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏【写真:Getty Images】

左腕マッツはカージナルスと4年総額約50億円で契約した

 ブルージェイズからFAとなっていたスティーブン・マッツ投手が、カージナルスと4年4400万ドル(約50億7800万円)で契約合意したと23日(日本時間24日)に米メディアが伝えた。今季14勝を挙げた30歳左腕を巡っては複数球団が争奪戦を繰り広げたといい、昨季まで在籍したメッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏がマッツの代理人を「プロ意識がない」と非難する事態になっている。

 コーエン氏は自身のツイッターに「今朝の私は幸せではない。こんなにプロ意識のない行いを選手代理人がするのはこれまでに見たことがない。言葉や約束は関係ないようだ」と怒りをぶちまけた。米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」によると、マッツの移籍先候補はカージナルスの他にブルージェイズ、レッドソックス、カブス、メッツがあがっていたという。コーエン氏に電話取材した「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、マッツは古巣メッツを移籍先の第一候補とし、「メッツでやり残した仕事があるから復帰したい」と話していたという。

 シャーマン記者によると、コーエン氏は「私がこれまで代理人と持ってきた関係は素晴らしいものだった。しかし、今回は違う。一線を越えたものだ。彼らが接触してきた流れや、(メッツに)戻りたいという理由を照らし合わせてみれば、この代理人が何を考えているのか想像もつかない。私にこんなことをする代理人は今までいなかった」と語ったそうだ。

 メッツとコーエン氏は、マッツ側が他球団のオファーを受け入れるとしてもその前に1度話ができるという印象を持っていたという。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によると、メッツはカージナルスに匹敵するオファーを提示する準備があったが、そのチャンスすら得られなかった。

 一方、マッツの代理人であるロブ・マーティン氏は記者を通じて声明を発表。「ミスター・コーエンのツイートは認識している。彼がフラストレーションをツイッターにぶつける選択をしたことを遺憾に思う」とし、マッツがメッツのファンとして育ち、メッツ復帰に強く引かれていたことに言及。「しかし、最終的に彼は自分と家族にとって最良と思える決断をした。今はセントルイスの素晴らしいフランチャイズでの新しいチャプターを楽しみにしている」と述べている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY