戦力外選手の中にいる“掘り出し物”候補は? ベテラン牧田は2軍防御率0点台…
楽天の牧田はファームで防御率0.33の好成績
NPBの第2次戦力通告期間が29日、終了した。ヤクルトが日本一となった「SMBC日本シリーズ2021」が27日に終了。通告期間は28日、日本シリーズに出場していたヤクルトとオリックスは29日が期限となっていた。
第1次戦力外通告期間も含めて12球団で計100人を超える選手が通告を受けた。現役引退を決めた者、他球団での現役続行を目指す者、所属球団と育成選手として再契約を結んで再起を目指す者、それぞれが人生の岐路に立たされる中で来季、戦力になりそうな選手はいるか。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータなどを用いてピックアップしてみたい。
まだまだニーズがありそうなのが楽天のベテラン・牧田和久投手。今季は1軍で17試合登板にとどまったが、イースタン・リーグでは29試合で2勝1敗3セーブ、防御率0.33を記録している。守備から独立した防御率を示す「tRA」も2.33と良好で、まだ十分に戦力になり得そうだ。
オリックスから戦力外となった荒西祐大投手、金田和之投手、吉田一将投手の3人もデータ上は面白い存在。2軍で荒西が防御率2.39、金田が2.83とまずまず。吉田一は7.66と苦しんだ。ただ、本塁打を除いた打球がアウトになった割合を示す「DER」を見ると、吉田一が.530、金田が.612、荒西が.642とかなり低い。野手の守備に足を引っ張られていたとも読み取れる。