ロッテ井口監督が早くも宣言「2022年は『優勝争い』ではなく『優勝』にこだわる」

2022年にこだわる“優勝”の2文字「厳しさを持って戦う」

 オフの選手補強ですが、レアードが早々に残留を決めてくれたのは心強いですね。大きな補強ポイントでもある中継ぎは外国人選手も含め、積極的に動いてもらっています。その他のポジションもトレードを含め、検討しています。

 新入団選手も楽しみな存在です。ドラフト1位指名の松川(虎生)は“打てるキャッチャー”を目指してほしいので、どういうプランで育てていくのがいいのか、球団や清水(将海)バッテリーコーチと考えています。かなり高いレベルの選手だと思いますが、即戦力としては考えていません。体力面を伸ばしたり、ピッチャーとのコミュニケーション能力を磨いたり。高校生とプロではレベルが違いますから、合同自主トレで様子を見ながらキャンプの振り分けなど考えていきたいと思います。

 監督に就任して以来、常に優勝争いできるチームを作ることを目標にしてきました。その目標はある程度達成できたと感じています。なので、5年目を迎える来シーズンは、優勝争いではなく、優勝にこだわります。来年こそ、優勝します。そのためには、非情な采配も含めた厳しさを持って戦っていかなければなりません。選手もみんな、それに耐えうるレベルまで育ってきたと感じています。

 今季141試合目で優勝を逃したことは、選手にとって本当に堪える経験だったと思います。毎年一段ずつ階段を上がってきたけれど、優勝には一歩足りなかった。何をすれば優勝できるのか。それは選手たちが身を持って学んだと思いますし、我々にとってもいい経験となりました。

 優勝。来シーズンこそ、この2文字を手に入れます。そして、その戦いはすでにスタートしています。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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