「僕がこうやって捕ってるの見たことある?」イチロー氏が高校生指導で逆質問した理由
送球がすっぽ抜ける、改善策は?「時間をかけていいから捕ってから、形を作る」
マリナーズのイチロー氏(会長付き特別補佐兼インストラクター)が3日、千葉明徳(千葉)を訪れ、引退した3年生を含め野球部の生徒63人に指導を行った。日本でゴールデングラブ賞7回、メジャーでゴールドグラブ賞10回を獲得した名手の“技”を惜しみなく披露した。
グラウンドでは生徒たちに交じり一緒にノックを受け、身振り手振りでアドバイスを送ったイチロー氏。外野フライを捕球する際には「僕がこうやって(半身で)捕っているの、映像などで見たことある?」と逆質問。
打球に対し正面で構えるのではなく、あえて半身の体勢で構えていたことを明かし「なぜかと言うと(捕る直前に)ボールが動く(こともある)。その時に動ける体勢をつくれるように。(正面でも)油断しないように、(球が)動いてもいいように」と力説した。
また、生徒たちから「送球がすっぽ抜ける、どうしたらいいですか?」と質問を受けると、「急ぐよりも、まず自分の形。外野手の送球はここ(手元)がずれたら全部外れる。時間をかけていいから捕ってから、形を作る。きちっと握ってから投げる」と的確なアドバイスを送っていた。
2日、3日と充実した2日間を過ごした千葉明徳ナイン。“世界のイチロー”から授かった技術を生かし、来年は更なる成長した姿を見せつけるつもりだ。
(Full-Count編集部)