鷹リチャード「GMが優しかった」 上積み勝ち取り500万増の1160万円でサイン
「自己投資の話をして、上積みしてもらいました」
ソフトバンクの砂川リチャード内野手が4日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、500万円増の年俸1160万円でサインをした。(金額は推定)
1時間に及ぶ交渉の末に、当初の提示から上積みを勝ち取った。球団からのアップ査定に「満足はしていました」とは言うものの「ひとり暮らしになるので栄養士さんを雇いたいとか、そういう自己投資の話をして、上積みしてもらいました。(三笠杉彦)GMが優しかったです」と球団の配慮に笑顔を浮かべた。
2019年3月に育成から支配下登録された「鷹のロマン砲」は、今季ウエスタン・リーグで12本塁打を記録し、9月2日に初の1軍昇格を果たした。同4日にプロ初ヒットを記録すると、翌5日にはプロ初打点となる犠飛、プロ初本塁打となる満塁弾、さらに2号ソロを放って1試合6打点と大活躍。最終的に1軍で34試合に出場して7本塁打、20打点を挙げたが打率は1割8分1厘だった。
今季については「自分では悔しいシーズン。でもいろんな経験もさせてもらい感謝のシーズンでもある」という。来季に向けては「今年の悔しさを持ちこしてぶつけられるように頑張ろうと思います。まずは開幕1軍。王会長とも約束したので本塁打は40本打ちたい」と掲げた。
来季の5月17日、18日には西武の主催試合として沖縄で2連戦が行われる。自主トレの師匠・山川穂高も沖縄出身。故郷での競演が実現するが「僕はどこかに目標を置くと、その前にダメになるんで、意識はしないようにします。気がついたら沖縄にいたという感じでやりたい」と語っていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)