熱血ヤクルト党左腕が快投で8強進出 窮地でも支えになった「絶対大丈夫」の精神
ヤクルトJr.出身の燕ファン、ベンチに「絶対大丈夫」タオルを持ち込む
高橋は小さい頃から大のヤクルトファン。小学6年生の時には、スワローズジュニアに選出されており、中学校時代には、東京神宮リトルシニアに所属し、神宮球場の隣にある室内練習場で野球に明け暮れた。
オリックスを下して2001年以来20年ぶりになった日本シリーズも毎試合、テレビで観戦。「2敗した抑え(マクガフ)が最後にロングリリーフで抑えたのとか、川端(慎吾)さんが最後決めて『代打の神様はこんな大事な場面で打つんだ』とか……。とにかく凄かった」と、興奮気味に話す。自らも試合中、高津臣吾監督の「絶対大丈夫」タオルをベンチに持ち込み気持ちを鼓舞。試合後の会見でも取材陣に対し、画面越しにタオルを掲げ“燕愛”をアピールする場面もあった。
慶大時代に1度指名漏れし、社会人2年目でドラフト指名が解禁された今年も念願のプロ入りは叶わなかった。「もちろん目指す気持ちはまだ持っている」と強い思いはあるが、まずは都市対抗で勝つことが目標だ。次は強敵・ENEOSとの一戦だが、左腕は「絶対大丈夫」と自らに言い聞かせた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)