カメラも揺れる強烈スイングの破壊力 HR量産してきたアクション女優の“原点”
ソフトボールに転向した中学時代は群馬県大会でMVPを獲得
中学進学後はソフトボールに転向。ポジションは遊撃手に変わったが、打撃スタイルは同じだった。1番打者で本塁打を量産。群馬県大会ではMVPに選ばれ、地元のルネサス高崎(現・ビックカメラ高崎)に所属する上野由岐子投手らのサイン入りボールを賞品で受け取った。そして、当時のイベントで対戦が実現。左翼線へ安打を放った記憶は、今もはっきりと残っている。
有望選手のひとりだったが、中学卒業後は憧れていた女優の道へ。プレーをする機会はなくなったが息抜きにバッティングセンターに行くなど野球は日常から消えていなかった。投げても最速104キロの“豪腕”。何より体を張ったアクションは、小中学生のころに築いた体の土台が支えている。
転機が訪れたのは2018年。プロ野球選手も出演したテレビCMで、豪快なスイングで逆方向へ打球を飛ばし、三塁へスライディングを決めるシーンが話題になった。野球と演技を合わせた“ハマり役”で、SNSに投球動画を投稿したのも相まって野球界に知れ渡った。
「野球をやっていたからこそ、色んなところから声をかけていただき、様々な方と出会えています」
何度もマメをつぶしてバットを振った日々は、今に生きている。選手になる以外にも、野球で開ける道がある。