「来季は楽しみ」2年で8000万円減でも… 西武・山川が復活に自信を示す根拠とは?
掴んだ確かな手応え「空間的な表現が、僕の頭の中にある」
山川にとっては大きな収穫で「この感覚さえあれば、来季は楽しみ」と笑う。その中身については「詳しいことは、来季が終わるまで誰にも言うつもりはない」とかわしつつも「構えとか、足を上げるか上げないかとか、形はどうでもよくなった。空間的な表現が、僕の頭の中にある」と自信を示した。
その試金石としてオリックス・山本由伸投手との対戦を心待ちにしている。「日本シリーズを見ていても、ちょっと無敵でしたね。いずれメジャーに行くでしょうが、今最強の山本から打ちたい」と鼻息は荒い。今季は山本に対し16打数1安打(対戦打率.063)7三振。通算でも43打数4安打(同.093)15三振と相性は良くないが、「今なら自信はある。実際に打てるかどうかはわからないが、打てる気はします」と自信は揺るがない。
山川が本塁打王に輝いた2018、2019年はチームもリーグ連覇している。不振の2年はBクラスで、特に今季は42年ぶりの最下位に沈んだ。契約更改交渉に当たった渡辺久信GMも「山川が打つとチームが盛り上がる。優勝するためには彼の存在が大事」という。獅子の命運を握っていることは間違いない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)