打っても投げても衝撃的な“野球女子の役者” 歴史的一戦で芽生えた新たな夢
“女子の甲子園”が実現「女子野球をテーマにした映画やドラマをやりたい」
現在の中高生を羨ましく思いながらも、女子野球の裾野が広がっていることを喜ぶ。ただ、まだ環境が十分だとは言えない。女子だからという理由で、野球を諦める子どもも少なくない。だからこそ、女優では珍しい野球女子として、自分にしかできない仕事を思い描いている。
「女子野球をテーマにした映画やドラマをやりたいんです。女子が甲子園で試合をする歴史的な出来事を野球関係者以外の方にも伝えたい。男子のスポーツと言われる中で努力したり、コンプレックスを乗り越えたりする姿は、競技を越えて共感してもらえるものがあると思います」
本格的なアクションを得意とする小玉さんも、男性との体格差という“壁”に直面する。難しさを感じる時もあるが、「小柄でもアプローチの仕方はある」と“個性”として捉える。例えば、激しく回転させられるような演技では、小柄な方が回転スピードは速く、派手に見える。
「怪我をするリスクもありますが、けがをしないように練習すれば小柄なことが武器になります。回される練習を繰り返すと、自分の位置が感覚で分かってくるので、バランスを崩しても怪我を回避する着地の仕方が身に付きます」
途絶えない野球への愛情が原動力となり、仕事への情熱を生み出す。自分にしかできない夢を叶えるため、挑戦を続けていく。
(間淳 / Jun Aida)