野球が導いた「日本一美しいカラダ」 女優・奥山かずささんが生かす“スポ根精神”
目指すのは「ヘルシーなボディ」…学生時代のトレーニングが生きる
5歳上の兄に憧れ、ほとんど男子ばかりのスポーツ少年団に入って鍛えられた小学時代。県大会上位に入る強豪のソフトボール部に所属した中学時代は、練習も私生活も厳しかった。「監督の車がブルルンって鳴って来た瞬間、みんなビシーって整列して、帽子を脱ぐという感じでした」。花形の投手として、チームを牽引。進学校で勉学にも忙しかった高校時代は、初心者の同級生たちを導きながら競技に情熱を傾けてきた。
知らぬ間に身についていた体力は、時間が不規則な芸能の仕事にも役立つ。グラビアで見る者を釘付けにする体だってそう。健康美と艶っぽさを両立させる「ヘルシーなボディ」を目指す。「もちろん(体型的に)恵まれていた部分はある。ただ、そうなりやすい体になったというのもあると思います」。思い出すだけで苦笑いを浮かべる、学生時代の下半身トレーニング。「体幹があるおかげで、今でも鍛えやすいです」と頷く。
女優も、グラビアも、周囲が思う以上に厳しい世界。心が折れそうになった時、少女時代の原風景が、ふっと背中を押してくれる。
「メンタルはすごく強くなりました。良くも悪くも、負けず嫌いですし、途中で投げ出せなくなった。上に行きたいって思う気持ちは、部活をやっていたからなのかな。今は、芸能の仕事を極めたいです」
野球とソフトボールで、強さと美しさの土台を築いた10代。表現者として、深みを増していく20代。自らに向けられたレンズに、熱い思いを投影させたい。
○奥山かずさ(おくやま・かずさ)1994年3月10日生まれ、青森県出身。小学4年から野球を始め、中学・高校ではソフトボール部に所属。2016年に「第1回ミス美しい20代コンテスト」で準グランプリを獲得し、本格的に芸能界へ。2018年にはスーパー戦隊シリーズ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」で女優デビューを果たし、注目を集めた。多くのドラマに出演する一方で、グラビア活動も精力的に展開。2021年9月には、自身3冊目の写真集となる「月刊 奥山かずさ・想」(小学館)を出版。2022年のカレンダーも発売中。