豪快HRがまさかのアウト!?　狂喜乱舞のうっかりミスが「なんてことだ…」「悪夢」

米大学女子ソフトで起きた珍事、本塁を空過したため本塁打が取り消された

　ホームランを放って、チームメートに迎えられてホームイン。プロ野球でもサヨナラのシーンなどで見られる光景だが、ホームベースを踏み忘れてしまったら……。米大学の女子ソフトボールの試合で4年前に起きた“珍事”は米メディアで大きく報道されるなど、話題を呼んだ。

　2017年5月に行われたアラバマ大とミシシッピ大の一戦で、アラバマ大のベイリー・ヘンフィルは豪快な左越え弾を放った。ホームベース付近に集まって祝福するチームメートにもみくちゃになりながら、ヘンフィルは生還。しかしチームの女性スタッフが本塁を踏んでいないことに気付き、一塁ベンチに戻ろうとするヘンフィルに本塁を踏むように指示した。ヘンフィルは本塁に戻ったが、ここでミシシッピ大のコートニー・サイレット捕手がタッチ。球審は本塁空過を認め、本塁打を取り消した。この判定に対して男性スタッフは激しく抗議している。

　カナダのスポーツメディア「TSN」が当時、公式インスタグラムに動画を投稿したところ「なんてことだ……」「コーチの怒りっぷりが面白い」「オーマイゴッド！　クレイジー。その通りだ、ホームベースを踏まないとね」などとコメントが寄せられた。また、米メディア「CBSスポーツ」は「大事なテストに遅刻する。そんな悪夢を経験したことはあるだろうか？　ホームランを打った後にホームベースを踏み損なうのは、野球やソフトボールの世界ではそれ（悪夢）に最も近い行為だ」と伝える一方で「ヘンフィルはいつか将来、孫たちに笑える話として共有できる」ともフォローした。

　NPBではオリックスのクリス・マレーロが2017年6月9日の中日戦で柵越え弾を放つもホームベースを空過したため、本塁打が取り消された例がある（記録は三塁打）。本塁打を放っても最後まで油断は禁物だ。