イチロー氏のレーザービームに「Oh my God」 GG賞3度の名手が受けた20年前の衝撃

敵地・アスレチックス戦に出場したマリナーズのイチロー(当時)【写真:Getty Images】
敵地・アスレチックス戦に出場したマリナーズのイチロー(当時)【写真:Getty Images】

GG賞3度のレイノルズ氏「肩の強さを誰もが目の当たりにした」

 2001年から2019年春までメジャーでプレーしたイチロー氏(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)は通算3089安打を放った打棒はもちろんのこと、守備力も圧倒的。矢のような送球は「レーザービーム」と称され、ゴールドグラブ賞を10度受賞した。MLBネットワークの番組「プライム9」では出演者がイチロー氏の守備を回顧。誰もがその送球能力を称賛した。

 MLBネットワーク司会者で、1988年から二塁手としてゴールドグラブ賞を3年連続で受賞したハロルド・レイノルズ氏は「彼はシアトルだけでなく、リーグ全体に旋風を巻き起こした。肩の強さを誰もが目の当たりにした。『Oh my God』さ」と称賛。メジャー通算761試合出場を誇り、1999年に阪神に在籍したマイク・ブロワーズ氏も「彼がアメリカで有名になった理由の一つがあの肩だ。みんな注目していたよ」と同調した。

 さらにマリナーズの地元放送局「ルートスポーツ・ノースウエスト」の実況を務めるデーブ・シムズ氏も「彼が中堅からボールを投げ、何度も(本塁へ)完ぺきなストライク送球をしていた。確かそういうマリナーズのコマーシャルがあったものだ」と振り返っている。

 イチロー氏で最も有名な送球は2001年4月11日、敵地でのアスレチックス戦。8回1死一塁でライト前へのヒットを捕球すると、ワンステップして三塁へノーバウンドのストライク送球。ボールは低い軌道のまま勢いを失わずに三塁手のグラブに到達し、三塁を狙ったテレンス・ロングを刺した。番組ではこのプレーを「伝説が誕生した」と評している。

(Full-Count編集部)

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