1つの打席に打者は3人… “代打の代打”で三振が記録されるのはいったい誰?

“意外過ぎる正解”に驚き…、可能性は低いと思った選手が正解

 ではルールはどうなっているのでしょうか? 早速ですが、公認野球規則を見てみましょう。三振について定めた規則には、以下のような条項がありました。

「1打席に3人の打者が代わって出場し、3人目の打者が三振に終わったときには、2ストライクが宣告されたときに打撃についていた打者に、三振と打数とを記録する」(野球規則9.15(b))【注】

 つまり、三振の記録がつくのは「2ストライク目を宣告された打者」ということで、答えは(2)のBさんということになります。

 Bさんという意外すぎる正解に、私は結構驚きました。3人の中で1番可能性が低いと思っていたので……。少しかわいそうな気もしますが、ルールとあれば仕方ないですね。やはり公認野球規則を読み込むと、意外なルールが隠れていますね。

 1つの打席に3人の打者が立ち、三振に終わったケースは日本のプロ野球ではまだないそうです。いつかこのような場面に遭遇したら、ぜひ周りの人たちに教えてあげてください。

※「First-Pitch」では、野球女子の菊池さんと一緒にルールを基本から学ぶ連載をスタートします。同じように野球を“勉強中”の少年少女や、保護者の皆さんにお読みいただければ幸いです。

(菊池柚花 / Yuuka Kikuchi)

少年野球指導の「今」を知りたい 指導者や保護者に役立つ情報は「First-Pitch」へ

 球速を上げたい、打球を遠くに飛ばしたい……。「Full-Count」のきょうだいサイト「First-Pitch」では、野球少年・少女や指導者・保護者の皆さんが知りたい指導方法や、育成現場の“今”を伝えています。野球の楽しさを覚える入り口として、疑問解決への糸口として、役立つ情報を日々発信します。

■「First-Pitch」のURLはこちら
https://first-pitch.jp/

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY