若手の登竜門「ファーム表彰選手」 今季MVPの村上や本塁打王・岡本ら多士済々の名前
オリックス・宗は7年目にしてようやく開花
2017年のウエスタン優秀選手には坂倉将吾捕手(広島)。今季初めて規定打席に達し、リーグ2位の打率.315、12本塁打を記録した。さらにパ・リーグ三塁手部門でベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝いた宗佑磨内野手(オリックス)の名前も。遊撃手として入団した宗は外野への転向を経て、プロ7年目にしてついに高い潜在能力を発揮した。
同年のイースタンでは平井克典投手(西武)が挙がる。2018年には64試合、2019年には81試合に投げるという鉄腕ぶりで西武投手陣を支えてきた。
2016年のイースタン優秀選手には山川穂高内野手の名前がある。この年1軍でも14本塁打し飛躍のキッカケをつかむと、2018年には47本塁打、2019年には43本塁打で2年連続のキングとなった。また楽天の安樂智大投手は今季、セットアッパーという働き場所を得て58試合に登板、3勝22ホールド、防御率2.08という素晴らしい成績を残した。
同年のイースタン殊勲賞に選ばれているのが岡本和真内野手(巨人)だ。2018年から1軍で4年連続30発、今季はゴールデングラブ賞も獲得と、攻守にトップレベルの選手へ成長した。5年前まで遡ると、後に1軍で大成した選手が多いことに驚く。
今年の表彰選手にも、1軍で初打席初本塁打を記録した来田涼斗外野手(オリックス)、2軍の投手3冠村上頌樹投手(阪神)、2軍で19発、64打点を叩き出し2冠に輝いた渡部健人内野手(西武)ら楽しみな名前が並ぶ。誰がスターダムを駆け上がるのか楽しみに見守りたい。
(Full-Count編集部)