「46本も打っていると難しい」 元メジャー二塁手を困らせる大谷翔平の凄さ

「松井さんの記録を抜いてHR王争いをしたのは凄いこと」

 岩村氏は2007年にデビルレイズ(現レイズ)に入団し、メジャーで4年間プレー。2年目の2008年には正二塁手としてワールドシリーズ出場に大きく貢献した。メジャーの厳しい戦いに身を置いていたからこそ、46本塁打という事実に驚愕する。

「やっぱり松井(秀喜)さんの記録(2004年の31本)を抜いて46本まで打って、ホームラン王争いをしたっていうことは凄いことですよ。日本人として誇らしい気持ちです。僕は日本でも46本も打ったことがない(シーズン最多は2004年の44本)のに、投げながらですから。バッターがピッチャーをやっているのか、ピッチャーがバッターをやっているのか、どっちがどっちか分からないくらいのことをやってのけた1年でしたね」

 メジャー移籍当初は米国でも二刀流に懐疑的な声が聞かれたが、想像を超える活躍。岩村氏は「僕にとって大谷選手の今年一番は、オールスターでも二刀流を認めさせたこと。ルールを変えてしまったのだから、本当に凄いことですよ」と感心しきりだ。

 来季以降の打者・大谷について「目標は青天井。本人はチームの勝ちに繋がる打席を一つでも増やしたいでしょうから、例えば500打席あればホームラン500本を目標としても不可能ではない。これまでみんなの想像を超えてきましたから、そういうところを目指していてもおかしくないですよ」と大胆に予想する。来季はどんな歴史を生み出すのか、今から待ちきれない。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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