草野球で演じた147球の大熱投 イチロー氏のMLB登板からブレない真剣投球
イチロー氏のメジャー登板はマーリンズ時代の2015年10月5日フィリーズ戦のみ
マリナーズなどで活躍したイチロー氏(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)は18日、草野球チーム「KOBE CHIBEN」の一員として女子高校野球選抜チームとのエキシビションマッチで9回完封勝利を挙げた。最速135キロ、147球を投げての4安打17奪三振の力投で多くのファンを魅了した。
試合中に足をつりながらも手加減なしの投球。それはメジャー初登板の時も同じだった。マーリンズに所属していた2015年10月4日(日本時間5日)。敵地・フィリーズ戦の8回だった。4点ビハインドの場面でマウンドに上がり、最速89マイル(約143キロ)の直球を軸に1回2安打1失点に抑えた。
印象的だったのがイチロー氏の表情だ。先頭打者に二塁打を打たれた瞬間には悔しそうな表情を浮かべた。当時同僚だったイエリッチ(現ブルワーズ)が「両軍がダグアウトの一番上の段から眺め、食い入るように見つめていた。それは最高なことだよ。イチローの登板を生で見れたんだぞって、口にできるね」と振り返ったように、同僚が笑顔を浮かべていたが、レジェンドは真剣そのものだった。
メジャー19年間で最初で最後の投球から6年。草野球での熱投を見ても、イチロー氏のブレない姿勢が伝わってくる。