“平均年収1500万”を蹴り鷹のアナリストに プロ野球の世界に飛び込む東大生の挑戦

学生コーチ兼アナリストとしてチームを支えた齋藤さん【写真:東大野球部提供】
学生コーチ兼アナリストとしてチームを支えた齋藤さん【写真:東大野球部提供】

大企業の内定を辞退しプロのアナリストの道へ、きっかけは4年ぶりの「勝利」

 東大は5月23日の法大2回戦で、リーグ戦での連敗を「64」でストップさせた。4年間勝てなかったチームが掴んだ「勝利」という事実は、将来を考える上で大きな転機となった。

「もしかしたらこれは仕事にできるかもしれない」

 試合を戦うのは選手。それでもアナリストとしてチームを勝たせることができたことに、大きな手応えを感じた。「自分がやってきたことは間違っていなかったと思えたので、それがきっかけとなりました」。

 最後の秋季リーグ戦を控えた9月13日。Twitterで、平均年収1500万円以上とも言われる大企業の内定を辞退し、プロ野球のアナリストを目指すことを公表。21歳の決断に、5000を超える「いいね」がついた。「お金は特に気にならなかったです。僕はそんなに物欲が無いというのもあるんですけど……」と苦笑いしながら話す。

「与えるものより、貰うものが多い人生は嫌だったんです。貰ったものよりも、沢山与えていけたらいいなと思っていたので、そういう方向にいけそうな方を選びました」

「野球でもそうですけど、チャンスはそんなに多くない」

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