楽天は西川遥輝をどう使うのか? 武器は出塁率とスピードも外野手は豊富
西川が今季守った左翼には主軸の島内が…
楽天は22日、日本ハムから自由契約となっていた西川遥輝外野手と入団に基本合意したと発表した。今季3位だった楽天は高い出塁率とスピードが持ち味の西川をどう起用するのだろうか。
2010年のドラフト2位でプロ入りした西川は来季がプロ12年目になる。今季は130試合に出場して打率.233、3本塁打と、打撃面で低迷し、スタメンを外れることも多かった。その一方で、今季も出塁率は.362と高い数字を残し、4度目の盗塁王に輝いたスピードも健在だ。
難しいのが西川の起用法だ。近年、西川は肩の弱さもあって左翼での起用が中心。今季、楽天で西川と同じ左翼を主に守ったのは島内宏明。チームにとっては打線の中心で、今季は21本塁打96打点で打点王にも輝いた。当然、来季も外せない存在だ。
中堅にもゴールデングラブ賞を獲得した辰己涼介がおり、右翼も岡島豪郎が93試合でスタメン起用された。他にもオコエ瑠偉や田中和基、渡邊佳明といった面々がおり、新助っ人のマルモレホスも外野でのプレー経験がある。外野の人材はチーム内でも豊富にいるのが実情と言える。
ただ、楽天にとって、西川の高い出塁率とスピードは生かしたいところ。今季のチーム盗塁数は45個でパ・リーグで最少。1番を打った小深田大翔、辰己、山崎剛はいずれも出塁率は.330に届かない。リードオフマンとしては物足りない数字で、西川にはここを補うことも期待されるか。
今後、補強の動きがあると予想されるが、現状では島内をDHに回し、西川を左翼に置くのが現実的な選択肢になるか。新たな編成の中で、石井一久監督がいかなる選手起用に打って出るか。来季に注目だ。
(Full-Count編集部)