鷹・森唯斗、FA加入の又吉は「いい刺激」 守護神は「自分の手でつかみ取りに行く」

契約更改交渉に臨んだソフトバンク・森唯斗【写真:代表撮影】
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・森唯斗【写真:代表撮影】

4年契約の3年目は現状維持4.6億円プラス出来高

 ソフトバンクの森唯斗投手が23日、PayPayドーム内の球団事務所で現状維持の4億6000万円プラス出来高で契約更改した。森は2019年オフに4年契約を結んでおり、来季が3年目となる。(金額は推定)

 今季の森は左肘の炎症による離脱もあって、登板数は入団以来最少の30試合。ルーキーイヤーから続いていた50試合以上登板も7年連続でストップし、1勝3敗15セーブ、防御率4.03に終わった。契約交渉を終えた森は「最悪の年だった」と会見で悔しさをにじませ、来季については「僕にとって勝負の年になる。やってやるぞという気持ちしかない」と強く語った。

 これまで「9回のマウンドは誰にも譲るつもりはない」と言い続けてきた森だが、この日の会見では「(守護神の)ポジションを自分の手でつかみ取りに行く」と表現。そこには「最悪の年」を経験して「またゼロからやってやろう」という心境の変化がある。中日から加入した又吉克樹の存在も「怪我しない投手だし、僕自身ももっともっとやらないといけないと思う。いい刺激になる」と発奮材料に変えていく。

 また、来季から社会貢献として漁業関係への寄付の実施を発表。貝の放流を行っている地元・徳島と鯛の稚魚放流を行っている九州・長崎の漁協に対して、登板数に応じた寄付活動を行っていく。登板数を基準にしたことも森自身の大きなモチベーションになるはずだ。

 引退した盟友デニス・サファテと連絡を取り「ありがとうと伝えた」という森。サファテから託された250セーブ達成のためにも、守護神の座を自らつかみ取り、シーズンを通して投げ続けるしかない。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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