目を奪われた6秒間の“放物線” 鷹柳田&松田、ロッテ岡ら、本塁打滞空時間TOP5

1位は鷹・松田、通算300号アーチの滞空時間は6秒72だった

 今季オリックスと激しい優勝争いを演じたロッテで、再三の攻守やサヨナラ本塁打などで勝利に貢献した岡大海外野手。10月14日のオリックス戦でマークした5号ソロが6秒63で2位にランクインした。岡といえば、高い身体能力を駆使した破天荒なプレーぶりに尽きる。滞空時間の長いこの本塁打もフィジカルの強さを物語っている。来年以降の大きな飛躍を期待してやまない。

 今回の“番外編”はT-岡田外野手(オリックス)、デスパイネ外野手(ソフトバンク)、杉本裕太郎外野手(オリックス)による豪華三本立て「確信歩き」本塁打だ。これができるのは、打った瞬間に本塁打であると、文字通り確信できる打球を打てなければできない。フェンスに当たってインプレーになろうものなら、これほど恥ずかしいことはないというだけでなく、「最初から全力で走れ!」とお叱りを受けてしまう。だからこそ、よほど感触が良かったのだろうと想像できるバッティングをした選手の特権として、滞空時間の長い短いに関係なく、手放しで称賛したいと思う。

 今回の本塁打アーチスト1位に輝いたのは、まだまだ元気な「熱男」ことソフトバンクの松田宣浩内野手だった。9月29日の西武戦で放った通算300号は6秒72だった。松田が本塁打滞空時間で1位になったことは、個人的な物言いで恐縮だが、筆者としても大変感慨深いものがある。

 松田が亜大でプレーしていた当時、筆者はちょうど野球のプレーをストップウオッチで計測する取材を本格的に始めるようになった。すると、東都大学野球リーグの選手の中でも、松田のフライの滞空時間は群を抜いていることが判明。ドラフト会議前には、1巡目指名(希望枠)の有力候補として、そのタイムを雑誌媒体で大々的に紹介するに至った。思い入れのある選手が、20年近くの時が過ぎた現在でも第一線を張る滞空時間を記録している。その長打力に、驚きと喜びを抱かずにはいられない。

【実際の映像】鷹・松田のメモリアル弾が1位に 本塁打滞空時間TOP5の映像

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