サファテが日本球界に与えた特大のインパクト 惜しまれる引退…功績を振り返る
優勝決定試合で勝利投手になった歓喜や前人未到シーズン50セーブの瞬間
ここからは、サファテが打ち立てた数々の記録や、思い出深いシーンの数々を、振り返っていきたい。
○絶体絶命のピンチを抑え、優勝決定試合で勝利投手に(2014年10月2日)
2014年のパ・リーグの行方を占う、10月2日の大一番。1-1の同点で迎えた延長10回表、サファテは2死満塁と絶体絶命のピンチを迎えた。だが、百戦錬磨のストッパーはここで4番のペーニャを邪飛に打ち取り、勝ち越し点を許さず。直後のサヨナラ勝ち、そしてリーグ優勝への流れを作ってみせた。
○43イニング連続奪三振(2015年)
サファテはリリーフながら2度のシーズン102奪三振を記録するなど、抜群の奪三振率にも定評があった。2015年には、43イニング連続奪三振の日本新記録を樹立。それまでの記録が28イニングと15イニングも少なかったことを考えれば、奪三振力は、NPBの歴史上においてもまさに傑出したものだったと言える。
○前人未到のシーズン50セーブ(2017年9月10日)
4点差で迎えた9回裏に3連打で1点を返され、なおも走者が2人残った状態でマウンドに上がったサファテ。そこから3者連続三振とまさに圧倒的な投球を見せて火消しを完遂し、ついに50セーブの大台へと到達してみせた。長いNPBの歴史においても、年間50セーブ以上を記録した経験を持つのは、サファテただひとりだ。