サファテが日本球界に与えた特大のインパクト 惜しまれる引退…功績を振り返る
NPB史上にその名を残す、まさに「キング・オブ・クローザー」
○パ・リーグ年間MVP(2017年)
サファテが投じる速球の伸びは、まさに凄まじいの一言だった。2017年の速球による三振の一部をまとめたこの映像の中にも、高めのボールになる速球に、打者がつい手を出してしまうシーンが多く含まれている。高めに伸びる速球と、低めに落ちる変化球の双方で容易く空振りを奪える点が、サファテの奪三振率の高さを支えていたと言える。
サファテは外国人史上最多、日本人を含めても歴代5位となる234セーブを記録。それだけでなく、NPB通算の防御率は1.57、通算奪三振率は11.86と、投球内容そのものも圧倒的な水準に達していた。まさしく「キング・オブ・クローザー」の称号に相応しい。
通算250セーブまであとわずかに迫りながら、故障によって現役生活に幕を下ろすことになったことが残念でならない。しかし、数々の驚異的な記録と、その投球が日本球界にもたらした特大のインパクトは、王の名を冠する愛称とともに、いつまでもファンの心の中に残り続けることだろう。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)