打った瞬間に確信…無安打続いた中日Jr.が目覚めた満塁弾 きっかけは“原点回帰”

ドラゴンズジュニア・堀田将大【写真:川村虎大】
ドラゴンズジュニア・堀田将大【写真:川村虎大】

ドラゴンズジュニアの4番・堀田くんが満塁本塁打で試合を決めた

 最後に決めたのは苦しんだ4番だった。30日に神宮球場で行われた「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2021」の決勝。中日ドラゴンズジュニアの堀田将大くんが、決勝の満塁弾を放った。小学生とは思えない鋭い弾丸ライナーだった。

 東北楽天ゴールデンイーグルスジュニアとの一戦。6点リードを追いつかれ、重たい雰囲気が漂っていた。流れを断ち切ったのは、4番の一振り。8-8で同点の6回1死満塁で、中堅へのグランドスラム。試合は13-8で勝利し、悲願の優勝を飾った。

 ドラゴンズジュニアは大砲揃い。終わってみれば4選手が3本塁打以上を放つなど、新記録となる大会18本のアーチをかけた。チームメートが打ちまくる中、準決勝まで無安打とただひとり苦しんでいたのが、堀田くんだった。

 それでも、湊川誠隆監督の信頼はゆるぎなかった。前日の試合後、ホテルに戻ってからマンツーマンで素振りの指導。堀田くんが打席に入るときも「ホテルの素振りと一緒だぞ。いつも通り」と声をかけた。原点に返って打席に入った成果が、大一番での結果につながった。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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