「ドラ1」以外にもいる即戦力候補 パには慶大のスラッガーや愛知の“ゴジラ”
ロッテには154キロ右腕、西武には152キロ左腕
NPB各球団ではまもなく新人合同自主トレが始まり、2022年にプロ野球の門を叩くルーキーたちが動く姿が報じられる。各球団で「ドラフト1位」指名選手が注目されるのはもちろん、それ以外からもすぐに出番を得て、活躍する選手が現れるのが面白いところだ。ここではパ・リーグ各球団に「2位以下」で入団する即戦力候補を紹介する。
○オリックス:野口智哉内野手
強肩強打が売りの遊撃手は、2位指名で関大から入団した。遊撃には昨季、高卒2年目だった紅林が台頭したが、二塁は持病を抱える安達了一のフル出場が難しく、4年目の太田椋らが争う激戦区。安定感を見せて、内野のレギュラー争いに食い込みたい。
○ロッテ:廣畑敦也投手
三菱自動車倉敷オーシャンズから入団した、社会人ナンバーワンの呼び声も高い右腕。最速154キロの速球と多彩な変化球を武器に、先発、中継ぎの両方をこなす。チームは右の先発が手薄なだけに、開幕ローテ入りの可能性もあるか。
○楽天:安田悠馬捕手
2位指名で愛知大から入団した強打の捕手。身長185センチ、体重105キロの恵まれた体格で、大学通算29本塁打を放った。楽天の捕手陣は、昨季の最多出場が太田光の107試合と絶対的存在が不在。背番号「55」は“ゴジラ”級の活躍を期待する表れだ。自慢の打撃でアピールしたいところ。
○ソフトバンク:正木智也外野手
大学ナンバーワンとも言われた長距離砲は、2位指名で慶大から入団。逆方向にも長打があり、外野だけでなく、一塁も守れる。栗原陵矢が昨季まで背負った背番号「31」を継承し、飛躍を狙うスター候補生だ。
○日本ハム:水野達稀内野手
JR西日本から3位で入団。身長171センチと小柄ながら、堅実な守備だけでなく、香川・丸亀城西高時代には27本塁打を放ったパンチ力も魅力だ。チームの遊撃手は石井一成や中島卓也らが守ったがレギュラーを固定できていないため、定位置奪取も夢ではない。
○西武:佐藤隼輔投手
最速152キロの直球とスライダー、チェンジアップを操る本格派左腕。ドラフトで4球団が1位競合した末に入団した隅田知一郎(西日本工大)に注目が集まるが、佐藤も筑波大2年時に日米大学野球に出場し、好投するなど大舞台でのマウンドさばきは負けていない。左腕不足に悩むチームの起爆剤として、期待が懸かる。
(Full-Count編集部)