「年男」にブレークの予感、寅年の期待は? 21年は荻野が2冠、ハムのドラ1は2桁勝利

オリックス・山本由伸(左)とロッテ・荻野貴司【写真:荒川祐史】
オリックス・山本由伸(左)とロッテ・荻野貴司【写真:荒川祐史】

広島・森下暢仁&日本ハム・伊藤大海は東京五輪の金メダル獲得にも貢献

 2022年は「寅年」。プロ野球界でも、1998年生まれと、1986年生まれの選手が“年男”になる。36歳を迎える選手たちは大ベテランの域に入っていく一方、24歳となる選手の中には大きく飛躍するケースも。近年を見ても「年男」たちがその年の球界で活躍している。

「丑年」の2021年は1985年生まれのロッテ・荻野貴司外野手が大活躍した。プロ12年目にして初の全試合出場を果たし、自身初のタイトルとなる最多安打(169安打)と盗塁王(24個)に輝き、2度目のゴールデングラブ賞も受賞した。これまで度重なる怪我に見舞われてきたが、2021年は全試合に1番で先発出場。打席数643はリーグ1位、打率.296は同6位、86得点は同2位と、リードオフマンとしてチームを牽引した。

 日本ハム・宮西尚生投手は入団から14年連続となる50試合登板を果たし、15ホールドをマーク。歴代1位のホールド数を373とした。中日・大島洋平外野手は141試合出場で打率.292、160安打をマーク。4年連続9度目のゴールデングラブ賞を受賞した。

 一回り若い1998年生まれでは投手の奮闘が目立った。2020年に新人王に輝いた広島・森下暢仁投手は8勝をマーク。侍ジャパン日本代表として東京五輪の金メダル獲得に貢献した。日本ハムのドラフト1位・伊藤大海投手も日本代表として五輪金メダルを獲得し、シーズンでは10勝をマーク。パ・リーグ新人特別賞を受賞した。

 巨人・高橋優貴投手は入団3年目で初の2桁となる11勝をマーク。初の開幕投手を務めた西武・高橋光成投手はリーグ2位の173回2/3を投げて自己最多の11勝を挙げた。ヤクルト・高橋奎二投手はシーズン4勝ながら終盤に状態を上げ、オリックスとの日本シリーズ第2戦で完封勝利を飾り、優秀選手賞を受賞した。

2020年はソフトバンク・周東佑京がブレーク、2019年は西武・森友哉がMVP

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