リーグ屈指の3、4番は健在、“空席”は2つだけ? オリックス開幕スタメン最速予想
二塁、捕手以外のポジションは盤石?
25年ぶりのリーグ優勝を果たし、2022年は連覇に期待がかかるオリックスは3月25日に西武との開幕戦を迎える。アダム・ジョーンズら外国人がチームを去ったが若手の成長は著しく大きな戦力ダウンはない。春季キャンプやオープン戦を通じてチーム内の戦力に変動があるのは間違いないが、現時点での開幕スタメンを“最速”で占ってみたい。
内外野を含め、ほぼ全てのポジションが埋まっていると言ってもいいだろう。まずは不動の外野手から見ていきたい。左翼の吉田正尚は2年連続で首位打者を獲得し、長打、勝負強さと申し分なく3番と予想。中堅には1番として高い出塁率を誇る福田周平、そして右翼はラオウの愛称で32本塁打を放ち大ブレークした杉本裕太郎が4番に座る。
また、2021年に開幕スタメンを勝ち取った佐野皓大、高卒1年目に初打席初本塁打を記録した来田涼斗、残留となった助っ人・ラベロらにもチャンスがありそうだ。
内野手では一塁にベテランのT-岡田が有力だが今後、獲得する助っ人との併用も考えられる。大激戦区の二塁は両打ちの新助っ人・バレラ、難病の「潰瘍性大腸炎」と戦いフル出場が困難な安達了一、太田椋、宜保翔、ルーキーの野口智哉らが争う形になりそうだ。
遊撃の最有力候補は高卒2年目で10本塁打、シーズン終盤には安定した守備を見せた紅林弘太郎。リーグ優勝、日本シリーズを経験したことは大きい。将来のスター候補としても期待されており、一気に“チームの顔”になる可能性を秘めている。三塁はゴールデングラブ賞を獲得し打撃でも安定した成績を残した宗佑磨で問題ないだろう。指名打者では守備との兼ね合いもあるがラベロ、バレラ、T-岡田、手術空けの吉田正らも考えられる。
正捕手争いは熾烈だ。1年間通してポジションを守った選手はおらず若月健矢、伏見寅威、打者としての評価も高い頓宮裕真。先発投手との相性でスタメンマスクが変わることもあり、状況によって併用していくこともあるだろう。
枠にとらわれない采配を見せる中嶋聡監督だけに、レギュラー陣が一気に変わる可能性も。紅林や杉本のように実績のなかった選手たちにもチャンスはありそうだ。開幕投手は怪我さえなければ沢村賞などタイトルを総なめした山本由伸が大本命だ。その他にも宮城大弥、田嶋大樹らリーグ屈指の投手陣は健在で、2022年も戦国パ・リーグを制し2連覇を狙う。